都市空間像のパースペクティブ

2005年 第13回公開シンポジウム/第11回早稲田メイヤーズ会議

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■2005年7月9日(土),10日(日)/早稲田大学国際会議場

■趣旨
 参加のまちづくりの継続によって、市民ひとりひとりの生活像とそれらが積層した社会像がおぼろげながらも視界に入ってきた現在、市民と社会によって共有されるべき都市・地域の将来像をより具体的な空間像として描くことがつよく希求されている。
 欧州各国では、EUによるEuropean Spatial Development Perspective(1999)をはじめ、新しい計画理論が打ち出され、Strategic Spatial Planningの実践がすすんでいる。ここでは変化し続ける社会空間として都市・地域を位置づけていることが注目される。すなわち、様々な歴史・文化、社会・経済、そして自然環境などにおいて、内発力と外発力が相互に複雑に呼応する空間像を掲げているのである。
 本シンポジウムでは、仙台とニューカッスルという日英ふたつの「東北」の都市を素材に取り上げ、異なる背景にある二都物語から今後の都市空間像を考える上での大きなパースペクティブを得ることを意図している。日英両国の都市・農村計画に携わる研究者らが一堂に会し、計画論そのものの変遷や、その変化の背後にある文脈を読み取りながら、空間像をグランドコンセプトに据えた、21世紀の中枢を担う都市・地域の計画理論と空間計画手法を導くことをめざすものである。

■資料集のご購入
シンポジウム資料集は、一般2,000円/フォーラム会員1,000円にて販売しております。ご購入希望の方は、こちらのフォームよりお問い合わせ下さい。なお、在庫切れの場合はご了承頂けますようお願い致します。

■プログラム
第一日目:7月9日(土)
11.00 開会・趣旨説明
11.20 基調講演
「Spatial Planning and City Regions: European evolutions」
     パツィ・ヒーリー(英国ニューカッスル大学 名誉教授)

13.00 Session 1 都市形成プロセスと都市計画
   暮らしの記憶を継承する都市デザイン
司会  早田宰(早稲田大学)
講演者 ジョン・ペンドルベリー(ニューカッスル大学)
    田中滋夫(都市デザイン)
    アリ・マダニープール(ニューカッスル大学)
    大村虔一(宮城県地域振興センター)

Session 2 都市計画と現代ガバナンス
   多様性を育むコミュニティの再生とパートナーシップ
司会  土方正夫(早稲田大学)
講演者 ハーヴィ・エムズ(ニューカッスル市役所)
    間庭洋(仙台商工会議所)
    ジョン・コーフィー(ニューカッスル大学)
    ティム・タウンセンド(ニューカッスル大学)
    伊藤寛(元仙台市都市整備局)

第二日目:7月10日(日)
10.00 Session 3 自律・連携する都市と田園
   高流動社会を背景とする新たな暮らしの文化基盤
司会  鈴木進(インテグラルコンサルタンツ)
講演者 ジェフ・ヴァイガー(ニューカッスル大学)
    北原啓司(弘前大学)
    ニール・ヴォード(ニューカッスル大学)
    後藤春彦(早稲田大学)

13.30 パネルディスカッション
14.45 提言・閉会

第11回メイヤーズ会議 「都市・地域空間のマネージメント」

15.10 基調発言 小田原市・小澤良明 市長
        安城市・神谷学 市長
        東京都中野区・田中大輔 区長
        栃木市・日向野義幸 市長
         茅野市・ 矢崎和広 市長
16.40 全体討論
18.00 閉会

■主催
早稲田都市計画フォーラム、早稲田都市・地域研究所、Global Urban Research Unit & Centre for Rural Economy, University of Newcastle upon Tyne、早稲田大学まちづくりシンポジウム実行委員会
■後援
日本学術振興会、早稲田大学理工学総合研究センター、早稲田大学オープン教育センター、仙台商工会議所、Newcastle City Council、One North East、British Coucil、日本都市計画学会、日本建築学会、日本都市計画家協会、自治体学会、稲門市長会、稲門町村会(※本シンポジウムは独立行政法人日本学術振興会の国際研究集会助成および早稲田大学国際会議等開催助成を受けて実施されました)