早稲田まちづくりシンポジウム2021

開催概要

シンポジウム・フライヤー

生態有機都市のまちづくり:
−『まちづくり庭園』の構想から地域マネジメントへ−

 早稲田まちづくりシンポジウム2021は、全体テーマである「生態有機都市のまちづくり:−『まちづくり庭園』の構想から地域マネジメントへ−­」を巡り、都市計画、地域まちづくり、建築計画、緑地・農地計画など異なる立場と多様な視点から意見交換を行う。都市のオープンスペースは、利用目的や土地所有・管理主体などによって、公園・緑地などの公共オープンスペース、河川・農地などの自然オープンスペース、寺社境内・墓地などの公開オープンスペース、共同住宅園地・学校運動場などの共用オープンスペース、そして専用オープンスペース等に分類されており、それぞれが地域社会を支える多面的な役割を担っている。他方、市民が主体となる多様なコミュニティ活動は、新たな公共性を担う自立的な地域事業として持続可能な仕組みを構築することが求められている。農地を含む都市の環境は、こうした生産型まちづくり活動のフィールドとして多面的な機能を果たしていくことが期待されており、従来の公園区分や施設管理の境界を越えてコミュニティの公益的活動を涵養する場として機能再編されることが求められている。
 このような問いの基、初日の国際セッションならびに二日目の3つのパネルセッションでは、国内、アジア、欧州での先進的なケーススタディの紹介と事例考察を通し、都市農地や既存の緑地・オープンスペース・水系環境の再価値化と機能更新、また長期的かつ広域的な計画・マネジメントと個々のフィールド活動・事業とを連携・協働する計画・事業の仕組みづくり、さらに市民、住民利用者等によるシェア型地域マネジメントのフィールドとなる「まちづくり庭園」の計画・事業の構築について研究討論を行う。「生態有機都市」の構想から計画、そして地域マネジメントの実践へ向け、国内、アジア、欧州の研究者、専門家を交え、先進事例の検証と評価を交えた研究討論を進め、その成果を提言として広く発信することを目指している。

※4/26追記:緊急事態宣言の発出を受けて

東京都をはじめとする4都府県への「緊急事態宣言」の発出を受け、本シンポジウムは両日ともオンラインのみでの開催へ変更させていただくことになりました。会場参加をご予定いただいた方には、このような判断となりましたこと心より深くお詫び申し上げます。
会場参加をご予定いただいた皆様には、すでにお申込いただいたチケットのまま、オンラインにてご参加いただくことが可能です。5月14日までにzoomの配信URLをメッセージにてお送りいたします。
今回の開催方法の変更に伴い、チケットのキャンセルをご希望の場合、5月10日までに主催者までご連絡をお願いいたします。
以上、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

□開催日時
(1日目)2021年5月15日(土)13:00 開始 18:00 終了予定
(2日目)2021年5月16日(日)10:00 開始 18:30 終了予定

□会場
※両日ともにオンラインのみでの開催へ変更させていただくことになりました(4/26変更)。

□参加方法
オンライン(zoom)での参加。
事前のお申込みが必要です。
※お申込み方法は以下、「申し込み」をご確認ください。

□主催
早稲田まちづくりシンポジウム2021実行委員会
(実行委員長 早稲田大学創造理工学部建築学科教授 有賀隆)

□共催
早稲田都市計画フォーラム

□参加費
一般 ¥2,000 / 早稲田都市計画フォーラムフェロー会員 無料 / 学生 無料
※カラーのPDF資料代含む。
※お申込みいただいた皆様に、5月14日までにPeatix経由のメッセージに資料のリンクを記載して配信いたします。

□紙媒体資料代(別途参加費が必要です)

※オンラインのみの参加になりましたので、原則紙媒体の資料のご予約は受け付けておりませんので、ご了承ください。申込者全員に事前にPDFデータを送付する予定です。

既に予約いただいた方には別途連絡致しますので、どうぞよろしくお願い致します(4/26追記)。
一般・学生 ¥500 / 早稲田都市計画フォーラムフェロー会員 無料
※限定200部(要申込み・先着順・当日会場受取りのみ)
※紙媒体の資料はモノクロでのご用意となります。
※紙媒体の資料をご希望の方は、申込フォームで「紙媒体資料付き」のチケットをご購入ください。お申込みのない方の当日購入はできません。
※紙媒体の資料のお渡しはシンポジウム当日、会場のみとさせていただきます。シンポジウム開催前の郵送等のご対応は致しかねますので、ご了承ください。

□お申込み
申し込み(Peatix)

タイムテーブル
(1日目)
国際セッション: 13:00〜18:00
Learning from Satoyama : Living with Sustainable Urbanism

(2日目)
セッション1 :10:00~12:00        水と土がつなぐ生態有機都市のデザイン 
セッション2 :13:00~15:10        マイクロファーミングシティへ
セッション3 :15:20~17:20       「まちづくり庭園」の事業化と多様なアプローチ
統括セッション:17:30~18:30

セッションの概要

国際セッション: Learning from Satoyama : Living with Sustainable Urbanism

都市およびその近郊における都市農地・農的空間、里山・樹林地・湿地、水系環境などは、食糧生産や生物学的多様性に寄与する役割に加え、地域固有の文化的景観の形成、人々が手を入れ育て守ってきた社会的価値の創出、健康的・文化的な居住環境の実現と維持、多言語・多文化をバックグラウンドとする市民交流と共生可能な都市コミュニティの創出など、自立的かつ創造的な市民社会を持続的に更新していくための“共益的環境(コモンズ)”として、現代都市において大きな役割を持ち始めている。こうした都市の農的空間や里山、公・民の緑地スペースや水系・湿地エリアなどの自然環境地を、共益的な都市へ向けたコモンズ「まちづくり庭園」と定義し、その構想の実現と地域マネジメントへ向けた計画技術や地域の社会的事業の仕組み構築へ向けた研究討論と提言を行う。国際セッションでは、アジア、欧州で研究者、専門家として活躍中の3名のパネリストをお招きし、先進的なケーススタディの紹介と事例考察を通して、都市農地や既存の緑地・オープンスペース・水系環境の再価値化と機能更新、また長期的かつ広域的な計画・マネジメントと個々のフィールド活動・事業とを連携・協働する計画・事業の仕組みづくり、さらに市民、住民利用者等によるシェア型地域マネジメントのフィールドとなる「まちづくり庭園」の計画・事業の仕組みづくりなどについて研究討論を行い提言を発信する。

登壇者 
ダナイ・タイタクー     (タマサート大学講師)
クラウディア・カサッテッラ (トリノ工科大学准教授)
シェンリン・チャン     (国立台湾大学教授)

コーディネーター
有賀隆             (早稲田大学教授)

セッション1: 水と土がつなぐ生態有機都市のデザイン

水と緑はつねに都市デザインの要である。しかしそれは、飼い慣らされた自然として都市にくらす人々の目を楽しませる対象としてではなく、都市に生きること、さらには都市とは何か、という問いのもとで関わる対象として要となる。そのとき緑は土と不可分になる。このセッションでは、地域を循環する水と緑がそだつ基盤である土とを思いながら、今私たちがくらしている世界の課題と未来、そこへ向かう道を議論したい。具体的には生き物に満ちた豊かな自然環境である潟と呼ばれる湿地や高度に人工的に整備された環境のなかでの水と土を対象とした活動事例から、水害・維持管理・自治といった社会的課題を見つめ、それらを修復していくためのエネルギーと方法を探る。それはインフラと人々をつないだ生態有機都市のデザインのひとつと呼べるのではないだろうか。

登壇者
若尾 明弘     (NPO法人ねっとわーく福島潟会長・エヌシーイー㈱新事業戦略室長)
滝澤 恭平     (ランドスケープ・プランナー/㈱水辺総研取締役)
土肥 真人     (東京工業大学准教授/エコロジカル・デモクラシー財団理事長)

コーディネーター
佐々木 葉     (早稲田大学教授)           

セッション2 : マイクロファーミングシティへ

本セッションでは、生態有機都市を実現する「まちづくり庭園」としての「都市の・そのさき」を、都市「+農」から考える。人の生命・社会の形でもある都市は、現在成熟し人口を吸収して拡大を続けながらも、いつのまにか社会や自然環境とのバランスを欠き、根本的な持続性を問われている。私たちは固定化した既成都市の姿からあるべき自然態の姿を、ふりだしに戻しながら「都市の・そのさき」を考える必要がある。そのキーワードが「生態的」「循環的」な都市のあり方をもたらす「生態有機都市」であり、「まちづくり庭園」である。その一つのあり方として、都市部に「+農」を実現する都市のカタチ「マイクロファーミングシティ」へ向かうために、「先端技術」「公共的施策」「市民のコモンズ」などの視点からその意義と可能性を議論する。

登壇者 
三輪 泰史     (㈱日本総合研究所 創発戦略センター エクスパート(農学))
山田 耕資     (㈱プランテックス ファウンダー&代表取締役)
邑上 守正     (亜細亜大学客員教授、前武蔵野市長)
新津 瞬      (アーバンデザインセンター大宮 デザインリサーチャー)

コーディネーター 
関野 宏行     (㈱佐藤総合計画 取締役)

セッション3: 「まちづくり庭園」の事業化と多様なアプローチ

コロナ禍の中で、徒歩圏で暮らせるまち(フィフティーンミニッツ・コミュニティ)に注目が集まっており、徒歩圏内の都市内農地や空き地をシェアスペースとして活用するという需要は高まりつつある。都市内農地や空き地活用の取り組みは市民主体で多様な取り組みが展開されつつあるが、本セッションでは、次なる展開として、1)持続可能性を担保するためにまちづくり事業への筋道をつける、2)まちづくり庭園実現のための多様なアプローチ(農・福祉・環境保全・防災・教育・観光)で取り組みの幅を拡げる、の2点に着目する。それぞれの取り組みを実践されているパネリストをお招きし、「まちづくり庭園」の事業化と多様なアプローチについて議論したい。

登壇者 
阪井 暖子     (東京都都市整備局市街地整備部企画課)
西山 芽衣     (㈱マイキー)
滝川 正子     (NPO・なごや東山の森づくりの会 理事長)
鈴木 亮平     (urban design partners balloon)

コーディネーター 
松浦 健治郎    (千葉大学准教授)

統括セッション

有賀 隆     (早稲田大学教授)
佐々木 葉    (早稲田大学教授)
関野 宏行    (㈱佐藤総合計画 取締役)
松浦 健治郎   (千葉大学准教授)

□後援(申請中含む)
一般社団法人 日本建築学会/公益社団法人 日本都市計画学会/特定非営利活動法人 日本都市計画家協会/公益財団法人 都市計画協会/一般社団法人 東京都建築士事務所協会/公益社団法人 日本建築家協会/日本都市学会/公益社団法人 土木学会/公益社団法人 日本造園学会/一般社団法人 東京建築士会/自治体学会/公益社団法人 日本建築士会連合会/公益財団法人 都市づくりパブリックデザインセンター/一般財団法人 都市みらい推進機構/一般社団法人 再開発コーディネーター協会/早稲田大学芸術学校/エンジニアアーキテクト協会/GSデザイン会議/一般社団法人 ランドスケープアーキテクト連盟/稲門建築会/公益財団法人 日本都市センター

□お問合せ
早稲田まちづくりシンポジウム2021実行委員会(担当:小松)
Mail:waseda.toshiforum@gmail.com