早稲田都市計画フォーラム 連続セミナー01「コモニング—まちの居場所の調和と連帯」

多様な人々の蠢く社会において、一部の人々が計画・管理・運営する共有財を生み出す「コモニング」が注目を集めている。特に、気軽に訪問し安心して滞在できる空間を生み出す「まちの居場所づくり」は、個々には優れた事例が生まれており、まちづくりの観点からも注目に値する。しかし、まち・都市といったより大きなスケールで捉えると、個々の事例の波及性や平等・公平性に検討の余地がある。本セミナーではこの点を考えてみたい。

日時 :2月10日(土) 14:30-16:30

場所 :対面(早稲田大学121号館B114)+オンライン併用
※オンラインのURLは下記になります。
参加 Zoom ミーティング 
https://us06web.zoom.us/j/82887957638?pwd=jhfVnIRvTn1hAM2j8YijGaB0NhSDtK.1 
ミーティング ID: 828 8795 7638 
パスコードを設定する: 324747

参加費:無料

主催 :早稲田都市計画フォーラム
共催 :早稲田まちづくりシンポジウム2024実行委員会(委員長:後藤春彦)

登壇者:髙嶺 翔太(コーディネーター/早稲田大学次席研究員)

    高野 翔(福井県立大学 准教授)

    森田 眞希(NPO法人 地域の寄り合い所 また明日 代表)

    谷口 千春(株式会社真屋取締役/minagarten(ミナガルテン)代表)

主旨:
個の営みの延長からまちづくりを展開する「舞台化」の時代に、どう「公共性」を捉え、地域に向き合うか?

このことを問う際に、近年さまざまな社会課題の発生を背景に注目を浴びている「コモン」に目を向けたい。コモンとは私たちが共同で利用するだけでなく、計画・管理・運営等についても権限を持つ共有財である。このようなコモンを、刻々と変わる社会状況と様々な主体の関与の中でどのように生み出すか、この試行錯誤の過程が「コモニング」である。

このような「コモニング」による優れた取り組みがそこかしこに生まれている。気軽に訪問し安心して滞在できる空間を生み出す「まちの居場所づくり」は、この一つだと言えよう。しかし一方でこのような活動は、排他性を帯びる、規模の拡大により形骸化する、経済的に脆弱であることも多くある。この特性故に、限定的・刹那的な活動にとどまってしまい、一つ一つの取り組みの意義は理解されても、社会全体への波及という意味ではまだ不十分である。このような状況の中、「まちの居場所づくり」が社会・経済状態の偏りに左右されずに多様な人々によって取り組まれることによる〈調和〉状態と、活動主体同士の密な連携構築による〈連帯〉状態をいかに生み出し、居心地の良いまち・都市づくりへと繋げるかという点を問うことが重要だろう。このことを考えることは、ひいては「コモニング」を通じて社会をより良くする方法を考えることにもつながるだろう。

本セミナーは、「まちの居場所づくり」に関わる実践家や研究者の間に議論の場を設け、この問いについて議論するものである。

※本セミナーは、7月20日(土)に早稲田大学小野記念講堂にて開催予定の、早稲田まちづくりシンポジウム2024「舞台化するまちづくりの光と影―ひとりひとりが表現者となる時代の公共性を問う」の連続事前セミナーの一つとして開催されます。このシンポジウムでは「コモニング」(空間)、「オーセンティケーション」(時間)、「オーガナイジング」(仲間)の3つの側面から、過渡期のまちづくりのあり方を議論します。

問い合わせ:早稲田都市計画フォーラム(waseda.toshiforum@gmail.com)