シンポジウム:
巨大災害に備える – 事前復興まちづくりは今 –
東日本大震災から10年が過ぎようとして成果とともに多くの課題も明らかになりつつある。こうした中、阪神・淡路大震災の復興過程で語られるようになった「事前復興」は、防災・減災の中核に据えられようとしている。それとともに、この言葉は多義的に使われるようになり、大きな広がりを持つとともに、経験も積み重ねられ、本格展開への新たな段階を迎えている。
本シンポジウムは、首都直下地震、東海東南海巨大地震等を想定して先進的に取り組まれてきた事例を取り上げ、その推進者である3人から具体的な方法と成果について講演をいただき、関係者のコメントなどを含めて、事前復興まちづくりの現在と今後、その可能性について明らかにしたい。
3つの講演は、年報・造景(2019)「巨大災害―ミクロから組み立てる事前と事後」の3つの論文、及び関連するその後の展開について述べていただく。
[開催概要]
日時:2021年2月6日 13:30〜17:30
場所:オンラインZOOM 開催(録画はご遠慮ください)
[プログラム]
13:30〜14:00 事前復興ドキュメンタリービデオ上映(録画は禁じます)
協働復興まちづくり〜阪神・淡路大震災の住民活動に学ぶ〜DVD全4巻の第3巻
「町の復興はどのように進むか〜地区計画と住宅再建」
シンポジウムの前に、阪神・淡路大震災・野田北部鷹取の復興まちづくりと、東京における協働復興模擬訓練(事前復興ワークショップ)の様子を交互に編集したドキュメンタリー(青池憲司監督・丸善出版)を上映する。
14:00 シンポジウム開始
主旨説明: 佐藤滋(早稲田大学)
近年の事前復興に関する動き、年報造景・創刊号、建築学会叢書「大震災に備えるシリーズ1,2」など関連書籍の解説など
登壇者の自己紹介、事前復興との関わりなど
講演3題
14:20〜14:50 市古太郎(東京都立大学)
副都心周辺市街地での震災復興まちづくり訓練と<事前>復興まちづくり計画の構成-豊島区8地区での事例から-
コメンテーター:小野加瑞輝(一級建築士,エコライン)
5〜10分、コメント、質疑(チャットでの質問を随時受付け)
15:00〜15:30 浅野聡(三重大学)
三重での東南海地震津波を想定した事前復興の広域での取り組み
コメンテーター:大下賢一(三重県県土整備部都市政策課)
5〜10分、コメント、質疑(チャットでの質問を随時受付け)
15:40〜16:10 藤井正男(UR都市機構)
東京区部密集地域におけるURによる事前復興の取り組みー木密地域、都心の老朽鉄筋コンクリートビル密集地域での動きー
5〜10分、質疑(チャットでの質問を随時受付け)
16:30〜 パネルディスカッション
コメンテーター:阿部俊彦(立命館大学建築都市デザイン学科 )他
講演者、参加者からの質問を含め、今後の展開などについて討論
終了後17:30より、セミナー懇談(パネラー主及び参加希望者)
[申込方法]
下記Peatixの申込フォームにてお申し込みください。(後ほど、ZoomのURLをお送りします。)https://waseda-symposium2020.peatix.com/(先着500名)
[お問い合わせ]
早稲田都市計画フォーラム事務局(担当:小松)
Email:waseda.toshiforum@gmail.com 電話:03-3209-3211(内線:73-3269)
[参加費]
一般・メール会員:500円(資料代)、学生・フェロー会員:
主催:早稲田都市計画フォーラム、共催:早稲田大学都市・地域研究所
後援(交渉中):日本建築学会・住まいまちづくり支援会議、建築資料研究社、稲門建築会他
『協働復興まちづくり〜阪神・淡路大震災の住民活動に学ぶ〜』 DVD 全4巻https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b301812.html
『東日本大震災復興まちづくりの現在2013年秋』 DVD 全8巻
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b301803.html
阪神・淡路大震災から25年『住民主体の復興まちづくり』 DVDセット
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b304120.html